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「凝視ぎょうし」は1951年に国際的な現代美術展であるサンパウロ・ビエンナーレで発表されて以来つづくシリーズ作品です。この作品もそのひとつに数えられます。画面の大部分を占めるのは目線が合うような、合わないような、不思議な目をした白黒の猫ですが、どうも何かを凝視をしているようには見えません。この猫は何を思っているのか、ゆらゆらした目やその姿をじっくりと観察して、その心情を読み取ろうとしてみます。すると凝視をしているのは、猫という対象を見る者、作家や鑑賞者の方ではないかと思えてくるでしょう。斎藤にとって何かをじっと見つめること、すなわち凝視は、描く対象と向き合うために必要な、生涯にわたる重要なテーマなのでした。(南島 興)
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「凝視」は1951年に国際的な現代美術展であるサンパウロ・ビエンナーレで発表されて以来つづくシリーズ作品です。この作品もそのひとつに数えられます。画面の大部分を占めるのは目線が合うような、合わないような、不思議な目をした白黒の猫ですが、どうも何かを凝視をしているようには見えません。この猫は何を思っているのか、ゆらゆらした目やその姿をじっくりと観察して、その心情を読み取ろうとしてみます。すると凝視をしているのは、猫という対象を見る者、作家や鑑賞者の方ではないかと思えてくるでしょう。斎藤にとって何かをじっと見つめること、すなわち凝視は、描く対象と向き合うために必要な、生涯にわたる重要なテーマなのでした。
(南島 興)