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荒涼とした大地に鈴と鷹の頭部をもった石碑せきひ、一枚の葉の形をした木が硬い質感で描かれています。背景の夕焼けは、暖かく画面を照らしています。石碑にはフランス語で「葦あし」を意味する「ROSEAU」と刻まれ、哲学者パスカルが人間をたとえた「考える葦」を想像させます。鳥を意味する「Oiseau」や空の色を思わせる薔薇ばらを意味する「Rose」を掛け合わせた言葉のようです。マグリットは言葉とそれが指すものとの関係を意図的に組み替えようとしました。この作品では、人間のように広い宇宙に比べれば小さく弱々しい「葦」という文字が大きくて硬い石に刻まれているというように。言葉とイメージは思いがけない形で結びつけられ、また紐解かれることになるのです。(南島興)
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荒涼とした大地に鈴と鷹の頭部をもった石碑、一枚の葉の形をした木が硬い質感で描かれています。背景の夕焼けは、暖かく画面を照らしています。石碑にはフランス語で「葦」を意味する「ROSEAU」と刻まれ、哲学者パスカルが人間をたとえた「考える葦」を想像させます。鳥を意味する「Oiseau」や空の色を思わせる薔薇を意味する「Rose」を掛け合わせた言葉のようです。マグリットは言葉とそれが指すものとの関係を意図的に組み替えようとしました。この作品では、人間のように広い宇宙に比べれば小さく弱々しい「葦」という文字が大きくて硬い石に刻まれているというように。言葉とイメージは思いがけない形で結びつけられ、また紐解かれることになるのです。
(南島興)