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タイトルのうち、「連差れんさ」は何かが連続しながらずれていくこと、「破房はぼう」は建物が壊れることを意味する、作者の造語です。すべてがななめに傾き、水平や垂直といった落ちついた要素がまったくない構図。泥のように流れる茶の絵具。そして緑やピンクといった毒々しい色の取り合わせ。タイトルと画面から、混乱した世界のさまが浮び上がります。実際この作品が描かれた時代には、バブル経済の崩壊や、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件といった大きな出来事が次々に起こりました。中村は、こうした時代には絵画も優雅さを捨てて、不快感や拒絶感を生むものになってみるべきではないか、と語っています。(蔵屋美香)
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タイトルのうち、「連差」は何かが連続しながらずれていくこと、「破房」は建物が壊れることを意味する、作者の造語です。すべてがななめに傾き、水平や垂直といった落ちついた要素がまったくない構図。泥のように流れる茶の絵具。そして緑やピンクといった毒々しい色の取り合わせ。タイトルと画面から、混乱した世界のさまが浮び上がります。実際この作品が描かれた時代には、バブル経済の崩壊や、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件といった大きな出来事が次々に起こりました。中村は、こうした時代には絵画も優雅さを捨てて、不快感や拒絶感を生むものになってみるべきではないか、と語っています。
(蔵屋美香)