連鎖-破房VII 画像

れんさ はぼう連鎖-破房VII

作家名
ナカムラ カズミ 中村 一美
作家英名
NAKAMURA, Kazumi 
生年
1956年
没年
-
制作年
1995年(平成7年) 
技法、材質、形状
油絵具、油性ペイント、合板に貼ったカンヴァス 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
299.8 x 599.6 cm 
受入種別
購入 
分野名
油彩その他の絵画(日本作家) 
収蔵品番号
96-OJ-002 

タイトルのうち、「連差れんさ」は何かが連続しながらずれていくこと、「破房はぼう」は建物が壊れることを意味する、作者の造語です。すべてがななめに傾き、水平や垂直といった落ちついた要素がまったくない構図。泥のように流れる茶の絵具。そして緑やピンクといった毒々しい色の取り合わせ。タイトルと画面から、混乱した世界のさまが浮び上がります。実際この作品が描かれた時代には、バブル経済の崩壊や、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件といった大きな出来事が次々に起こりました。中村は、こうした時代には絵画も優雅さを捨てて、不快感や拒絶感を生むものになってみるべきではないか、と語っています。
(蔵屋美香)

Page Top