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フォトグラムとは、紙の上に小さな物を置いて感光させ、その物体のイメージを焼きつける技法で、20世紀前半の実験的な写真に多く用いられました。その名づけ親がモホイ=ナギです。絵画、デザイン、舞台美術など幅広い分野を手がけた芸術家ですが、その創作の中心に置いたのが写真でした。物体のイメージをそのまま写し取っているので、画面上の個々の形や質感をじっくりみれば、もとの物体が何だったのか想像できるものもあります。しかし画面全体はむしろ、抽象絵画の趣おもむきをたたえています。幾き何か学性がくせいとやわらかさの同居したその抽象表現は、ドイツの芸術工房バウハウスでモホイ=ナギの同僚だったカンディンスキーやクレーの絵画を思わせます。(松永真太郎)
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フォトグラムとは、紙の上に小さな物を置いて感光させ、その物体のイメージを焼きつける技法で、20世紀前半の実験的な写真に多く用いられました。その名づけ親がモホイ=ナギです。絵画、デザイン、舞台美術など幅広い分野を手がけた芸術家ですが、その創作の中心に置いたのが写真でした。
物体のイメージをそのまま写し取っているので、画面上の個々の形や質感をじっくりみれば、もとの物体が何だったのか想像できるものもあります。しかし画面全体はむしろ、抽象絵画の趣をたたえています。幾何学性とやわらかさの同居したその抽象表現は、ドイツの芸術工房バウハウスでモホイ=ナギの同僚だったカンディンスキーやクレーの絵画を思わせます。
(松永真太郎)