朝霧釉花瓶 銘「瀏」 画像

あさぎりゆう かびん めい「りゅう」朝霧釉花瓶 銘「瀏」

作家名
イノウエ リョウサイ(サンダイ) 井上 良斎(三代)
作家英名
INOUE, Ryosai (III) 
生年
1888年
没年
1971年
制作年
1970年(昭和45年) 
技法、材質、形状
陶磁器 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
高さ 34.0 cm、胴径 18.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
井上真理氏
分野名
工芸(日本作家) 
収蔵品番号
2021-CJ-004 

光沢のある黒い釉薬ゆうやくを全面にかけ、その上に収縮しやすい白い釉薬を重ねています。ひび割れた肌は、焼成しょうせいによって白釉が収縮してできたもの。漆黒しっこく口縁こうえんが灰色に変じていく首は明けそめる空を、ニュアンスに富む肌合いの胴は、まさに朝霧の景を思わせます。このふっくらした胴部に不思議なくぼみがひとつ。つやつやと黒釉をたたえる円形は、ぽたり、と露がしたたちた痕のようです。「りゅう」とは、明るいこと、清らかなこと、澄んでいることを意味する語。銘にたがわぬりんとした気配が、うつわ全体に漂っています。
さまざまな技法や釉薬や器形に挑戦し、モダンな作品を生みつづけた三代良斎。彼が死の前年の日展にってんに出品した、最終地点にあたる花瓶です。
(坂本恭子)

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