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写真の発明は一般的に、フランスでダゲレオタイプ(銀板写真)という写真技術が発表された1839年とされます。しかしそれに先立つ1835年頃、英国人の科学者タルボットが、物体のイメージを紙に焼きつける手法を編み出していました。ただしカメラは使いません。タルボットの技法は、感光剤を含んだ紙の上に物体を置いて太陽光にあて、物体のシルエット(ただし白黒反転)を紙に定着させるというものでした。タルボットは、画像の鮮明さを追求するために、細かい模様や個性的な輪郭を持つ物体をしばしば用いました。このシダの葉はその典型。写真というメディアの歴史は、闇の中に浮かびあがるこの小さなシルエットから始まった、とも言えます。(松永真太郎)
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写真の発明は一般的に、フランスでダゲレオタイプ(銀板写真)という写真技術が発表された1839年とされます。しかしそれに先立つ1835年頃、英国人の科学者タルボットが、物体のイメージを紙に焼きつける手法を編み出していました。ただしカメラは使いません。タルボットの技法は、感光剤を含んだ紙の上に物体を置いて太陽光にあて、物体のシルエット(ただし白黒反転)を紙に定着させるというものでした。
タルボットは、画像の鮮明さを追求するために、細かい模様や個性的な輪郭を持つ物体をしばしば用いました。このシダの葉はその典型。写真というメディアの歴史は、闇の中に浮かびあがるこの小さなシルエットから始まった、とも言えます。
(松永真太郎)