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カンヴァスのなかに木枠があり、その内側には二段の収納があります。その前には赤いカーテンが掛かり、まるで本当にそこに物入れがあるように見えます。また、止まったかのように見える懐中時計や砂時計など、西洋の静物画の伝統であるメメントモリ(死を忘れることなかれ)を意味する典型的なモチーフも登場しています。1957年に渡仏し、現地で西洋の古典技法や知識に学んだ岩田ならではの、たしかな技術に支えられた作品と言えます。トロンプルイユとはフランス語で「目を騙だます」という意味で、だまし絵のことを指しています。その後、この分野を得意とする画家になった岩田にとって、この作品ははじめてのトロンプルイユの作品と言われています。(南島 興)
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カンヴァスのなかに木枠があり、その内側には二段の収納があります。その前には赤いカーテンが掛かり、まるで本当にそこに物入れがあるように見えます。また、止まったかのように見える懐中時計や砂時計など、西洋の静物画の伝統であるメメントモリ(死を忘れることなかれ)を意味する典型的なモチーフも登場しています。1957年に渡仏し、現地で西洋の古典技法や知識に学んだ岩田ならではの、たしかな技術に支えられた作品と言えます。
トロンプルイユとはフランス語で「目を騙す」という意味で、だまし絵のことを指しています。その後、この分野を得意とする画家になった岩田にとって、この作品ははじめてのトロンプルイユの作品と言われています。
(南島 興)