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内田は、新制作派協会(のちの新制作協会)に第1回展から出品し、主に同会で作品を発表しました。戦前は日本の古代神話に取材した作品のほか、機械文明に支配される世相や、戦争へと向かう不ふ穏おんな社会状況を主題に制作ました。しかし、戦前の作品のほとんどが戦災で失われてしまいました。内田は、戦後、画家として再出発を期してこの作品を描いたといいます。当時上野公園にたむろしていた戦災せんさい孤こ児じたちを主題にして、取っ組み合うふたりを中心に様々なポーズをとる9人が縦長の構図でまとめられています。タイトルは徳田秋声とくだしゅうせいの小説『縮図』から借りています。画家は、孤児のたくましい姿に日本の未来の「縮図」を託したと回想しました。(柏木智雄)
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内田は、新制作派協会(のちの新制作協会)に第1回展から出品し、主に同会で作品を発表しました。戦前は日本の古代神話に取材した作品のほか、機械文明に支配される世相や、戦争へと向かう不穏な社会状況を主題に制作ました。しかし、戦前の作品のほとんどが戦災で失われてしまいました。内田は、戦後、画家として再出発を期してこの作品を描いたといいます。当時上野公園にたむろしていた戦災孤児たちを主題にして、取っ組み合うふたりを中心に様々なポーズをとる9人が縦長の構図でまとめられています。タイトルは徳田秋声の小説『縮図』から借りています。画家は、孤児のたくましい姿に日本の未来の「縮図」を託したと回想しました。
(柏木智雄)