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ぜっしょう、よこすかすとーりー #5(のびかいがん)絶唱、横須賀ストーリー #5(野比海岸)
- 作家英名
- ISHIUCHI, Miyako
- 生年
- 1947年
- 没年
- -
- 制作年
- 1976-77年(昭和51-52年)
- 技法、材質、形状
- ゼラチン・シルバー・プリント
- 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
- 80.0 x 107.0 cm
- 受入種別
- 購入
- 分野名
- 写真・映像(日本作家)
- 収蔵品番号
- 2001-PHJ-001

粒子があらく、ハイ・コントラストで、水平線が傾いた画像は、この街の不穏な空気を伝えてきます。第二次世界大戦後、米軍基地の街となった横須賀は、米兵による民間人への暴力、米兵相手に商売をする売春宿、接収による都市開発の遅れなど、さまざまな問題を抱えていました。石内都は、幼少期から思春期にかけて、横須賀の小さなアパートに家族と暮らしました。その頃に見聞きした横須賀の暗い歴史は、石内の心の中に負の感情として残ります。こうした私的な感情と向き合うため、石内は横須賀を撮り歩き、時間をかけてプリントを作りました。この作品を構成する写真それぞれに、横須賀への憎しみや嫌悪、郷愁といった複雑な感情が込められています。
(大澤紗蓉子)
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