絶唱、横須賀ストーリー #56(京浜急行車内) 画像

ぜっしょう、よこすかすとーりー #56(けいひんきゅうこうしゃない)絶唱、横須賀ストーリー #56(京浜急行車内)

作家名
イシウチ ミヤコ 石内 都
作家英名
ISHIUCHI, Miyako 
生年
1947年
没年
-
制作年
1976-77年(昭和51-52年) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
45.3 x 55.5 cm 
受入種別
購入 
分野名
写真・映像(日本作家) 
収蔵品番号
2001-PHJ-035 

粒子があらく、ハイ・コントラストで、水平線が傾いた画像は、この街の不穏な空気を伝えてきます。第二次世界大戦後、米軍基地の街となった横須賀は、米兵による民間人への暴力、米兵相手に商売をする売春宿、接収による都市開発の遅れなど、さまざまな問題を抱えていました。石内都は、幼少期から思春期にかけて、横須賀の小さなアパートに家族と暮らしました。その頃に見聞きした横須賀の暗い歴史は、石内の心の中に負の感情として残ります。こうした私的な感情と向き合うため、石内は横須賀を撮り歩き、時間をかけてプリントを作りました。この作品を構成する写真それぞれに、横須賀への憎しみや嫌悪、郷愁きょうしゅうといった複雑な感情が込められています。
(大澤紗蓉子)

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