「長崎」シリーズより 画像 拡大する

「ながさき」シリーズ より「長崎」シリーズより

作家名
ハラダ マサミチ 原田 正路
作家英名
HARADA, Masamichi 
生年
1931年
没年
1999年
制作年
1955–72年(昭和30–47年) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
29.3 x 43.2 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
原田久美子氏
分野名
写真・映像(日本作家) 
収蔵品番号
2002-PHJ-005 

被爆した長崎の街を写した全19点からなるシリーズ作品です。被写体は半壊した建物、暗闇に浮かび上がる磔刑像たっけいぞうれた路上、静かな室内など。全体に漂う崩壊のムードは原爆投下の瞬間にそれまで流れていた時が寸断されてしまったかのようです。1960年代から長崎・福岡を拠点にした原田は、自分の住む街に刻まれた歴史や人々の記憶を、あくまでも私的な視点から写し取ろうとしました。印象的なキリスト像や教会は、長崎の人々にとってのひとつの心のどころであったのでしょう。その後、原田はほかにも1986年から晩年に至る10年ほどを暮らした「横浜」、また日本の近代化に貢献した人々が眠る「外人墓地」を撮ったシリーズなどを残しています。
(南島 興)

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