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福原信三は資生堂の創始者・福原有信ふくはらありのぶの三男で、父から会社を引き継ぎ、経営者として手腕をふるう一方、写真家としても活躍しました。信三は、1932年と40年に日本帝国占領下の台湾を旅行しています。横浜美術館が収蔵する台湾を写した3作品は、いずれも2回目の渡航で撮影されたものです。この作品は、台南にある台湾最古の孔子廟(儒教の創始者・孔子の霊を祀まつる建物)に取材していて、大成門だいせいもんの柱部分を写していると考えられます。建築の装飾部分に木こ漏もれ日びがあたる風景を切り取った、絵画のような一枚。光の諧かい調ちょう(ハーモニー)を重要視し、写真による芸術的表現を追求した作家らしい作品です。(日比野民蓉)
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福原信三は資生堂の創始者・福原有信の三男で、父から会社を引き継ぎ、経営者として手腕をふるう一方、写真家としても活躍しました。信三は、1932年と40年に日本帝国占領下の台湾を旅行しています。横浜美術館が収蔵する台湾を写した3作品は、いずれも2回目の渡航で撮影されたものです。この作品は、台南にある台湾最古の孔子廟(儒教の創始者・孔子の霊を祀る建物)に取材していて、大成門の柱部分を写していると考えられます。建築の装飾部分に木漏れ日があたる風景を切り取った、絵画のような一枚。光の諧調(ハーモニー)を重要視し、写真による芸術的表現を追求した作家らしい作品です。
(日比野民蓉)