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パリに生まれたポール・ジャクレーは、3歳のときに家族と共に移り住んだ日本で生涯を過ごした画家です。ミクロネシアや朝鮮、満州など、当時大日本帝国の統治下にあった地域に取材した作品を、多数制作しています。1929年から30年代にかけては、再婚を機にソウル(当時の和名は京けい城じょう)へ転居した母を訪ねて、しばしば朝鮮半島を訪れました。この作品は、ソウルの北側に広がる北プ漢山カンサンと、そこで長いキセルを手にひと休みする、韓服の老人を捉えています。白を基調にした韓服ハンボクと、鮮やかな色の植物、丸みを帯びた老人の背中とするどい岩山のかたち。それぞれのモチーフが、正反対の要素と対置されることで、お互いを引き立て合っています。(日比野民蓉)
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パリに生まれたポール・ジャクレーは、3歳のときに家族と共に移り住んだ日本で生涯を過ごした画家です。ミクロネシアや朝鮮、満州など、当時大日本帝国の統治下にあった地域に取材した作品を、多数制作しています。1929年から30年代にかけては、再婚を機にソウル(当時の和名は京城)へ転居した母を訪ねて、しばしば朝鮮半島を訪れました。この作品は、ソウルの北側に広がる北漢山と、そこで長いキセルを手にひと休みする、韓服の老人を捉えています。白を基調にした韓服と、鮮やかな色の植物、丸みを帯びた老人の背中とするどい岩山のかたち。それぞれのモチーフが、正反対の要素と対置されることで、お互いを引き立て合っています。
(日比野民蓉)