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川上澄生は大正時代に流行した南蛮文なんばんぶん化かの本に刺激を受け、異国情緒あふれる主題に関心を持ちはじめます。川上は、狭い意味での南蛮(ポルトガル、スペイン)にとらわれず、紅毛こうもう(オランダ)含め、その他の国の船もあえて区別せずに「南蛮船」と呼びました。そして生涯に100隻以上の外国船を描きました。その中でもこの作品は、最初期の木版画。3本のマストと、華やかな装飾の船尾、側面のカノン砲ほうは、大航海時代に貿易船および戦艦として活躍したガレオン船の特徴をよく踏まえています。マストには船員たちが軽業かるわざ師しのようによじ登り、船上では人々がトランプで遊んでいます。そして船首では、宣教師が遠くを眺める様子を見ることができます。(片多祐子)
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川上澄生は大正時代に流行した南蛮文化の本に刺激を受け、異国情緒あふれる主題に関心を持ちはじめます。川上は、狭い意味での南蛮(ポルトガル、スペイン)にとらわれず、紅毛(オランダ)含め、その他の国の船もあえて区別せずに「南蛮船」と呼びました。そして生涯に100隻以上の外国船を描きました。その中でもこの作品は、最初期の木版画。3本のマストと、華やかな装飾の船尾、側面のカノン砲は、大航海時代に貿易船および戦艦として活躍したガレオン船の特徴をよく踏まえています。マストには船員たちが軽業師のようによじ登り、船上では人々がトランプで遊んでいます。そして船首では、宣教師が遠くを眺める様子を見ることができます。
(片多祐子)