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手のように伸びる木々、毛虫のようにうねる枯葉。目のような切り株と絡み合う根。じめじめした森の空気が漂ただようこの情景には、厳しい冬の間に蓄たくわええられた自然の命が感じられます。工藤の制作は一貫して、故郷青森での豊かな自然体験に支えられた、確かな自然観察に基づいています。一方で、15世紀西洋の画家ヒエロニムス・ボスが描いた奇怪な世界との出会いにも大きな影響を受けたと、自ら語っています。この作品は、「樹木の生命」と題する自作の詩に基づいて描かれました。現実と非現実、夢と覚醒かくせい、光と闇といった、相反するものを合体させることで、心の細やかな動きや物事の移り変わりを描写したいと、画家は考えました。(長谷川珠緒)
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手のように伸びる木々、毛虫のようにうねる枯葉。目のような切り株と絡み合う根。じめじめした森の空気が漂うこの情景には、厳しい冬の間に蓄えられた自然の命が感じられます。
工藤の制作は一貫して、故郷青森での豊かな自然体験に支えられた、確かな自然観察に基づいています。一方で、15世紀西洋の画家ヒエロニムス・ボスが描いた奇怪な世界との出会いにも大きな影響を受けたと、自ら語っています。この作品は、「樹木の生命」と題する自作の詩に基づいて描かれました。現実と非現実、夢と覚醒、光と闇といった、相反するものを合体させることで、心の細やかな動きや物事の移り変わりを描写したいと、画家は考えました。
(長谷川珠緒)