地の手と目 画像

ち の て と め地の手と目

作家名
クドウ コウジン 工藤 甲人
作家英名
KUDO, Kojin 
生年
1915年
没年
2011年
制作年
1964年(昭和39年) 
技法、材質、形状
紙本着色 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
130.0 x 162.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
神戸とわ氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
84-JP-008 

手のように伸びる木々、毛虫のようにうねる枯葉。目のような切り株と絡み合う根。じめじめした森の空気がただようこの情景には、厳しい冬の間にたくわええられた自然の命が感じられます。
工藤の制作は一貫して、故郷青森での豊かな自然体験に支えられた、確かな自然観察に基づいています。一方で、15世紀西洋の画家ヒエロニムス・ボスが描いた奇怪な世界との出会いにも大きな影響を受けたと、自ら語っています。この作品は、「樹木の生命」と題する自作の詩に基づいて描かれました。現実と非現実、夢と覚醒かくせい、光と闇といった、相反するものを合体させることで、心の細やかな動きや物事の移り変わりを描写したいと、画家は考えました。
(長谷川珠緒)

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