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元永定正は、関西の前衛美術グループ「具体美術協会」を代表する作家のひとりです。結成翌年の1955年に「具体」へ参加し、1958年頃からは、日本絵画の技法のひとつである「たらし込み」(絵の具が乾かないうちにほかの絵の具を上からたらして、偶然つくられる調子を活かす方法)をヒントに絵画を制作しました。この作品にも、絵の具がにじんだり、流れたりした跡がそのまま残され、静止しているはずの絵画にまるで「動き」があるような効果が生まれています。1966年には1年間ニューヨークに滞在し、エアブラシを使った制作を始めて作風が大きく変化しますが、当館所蔵のこの作品ともう1点は、いずれもそれ以前の比較的初期に位置付けられる作品です。(日比野民蓉)
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元永定正は、関西の前衛美術グループ「具体美術協会」を代表する作家のひとりです。結成翌年の1955年に「具体」へ参加し、1958年頃からは、日本絵画の技法のひとつである「たらし込み」(絵の具が乾かないうちにほかの絵の具を上からたらして、偶然つくられる調子を活かす方法)をヒントに絵画を制作しました。この作品にも、絵の具がにじんだり、流れたりした跡がそのまま残され、静止しているはずの絵画にまるで「動き」があるような効果が生まれています。1966年には1年間ニューヨークに滞在し、エアブラシを使った制作を始めて作風が大きく変化しますが、当館所蔵のこの作品ともう1点は、いずれもそれ以前の比較的初期に位置付けられる作品です。
(日比野民蓉)