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木下孝則が、終戦後の最も早い時期に描いた絵のひとつです。戦前、さまざまな前衛的な美術の動きが興おこるなか、木下はそれらと一線を画かくし、時流にとらわれない写実絵画を追求しました。戦時中は戦争画を描かなかったため画材の配給を十分に受けられず、終戦直後もしばらく無為むいな日々を過ごしました。そして連合国軍占領下の横浜で再びカンヴァスに向かい、こうした肖像画を手がけました。木下はこの頃から1950年代にかけて、軍人をはじめ、西洋人の肖像画をいくつか描いています。のびやかな手足をした若い女性を華やかに描いた晩年の作品で知られますが、この頃の作品では、伝統的な肖像画の構図で顔の特徴を堅実にとらえようとしています。(内山淳子)
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木下孝則が、終戦後の最も早い時期に描いた絵のひとつです。戦前、さまざまな前衛的な美術の動きが興るなか、木下はそれらと一線を画し、時流にとらわれない写実絵画を追求しました。戦時中は戦争画を描かなかったため画材の配給を十分に受けられず、終戦直後もしばらく無為な日々を過ごしました。そして連合国軍占領下の横浜で再びカンヴァスに向かい、こうした肖像画を手がけました。木下はこの頃から1950年代にかけて、軍人をはじめ、西洋人の肖像画をいくつか描いています。のびやかな手足をした若い女性を華やかに描いた晩年の作品で知られますが、この頃の作品では、伝統的な肖像画の構図で顔の特徴を堅実にとらえようとしています。
(内山淳子)