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中国の山東省に生まれ、北京を拠点に活動する作者は、CG加工による壮大なスケール感をもつ写真作品で知られます。この作品は、中国の伝奇小説『西遊記』をテーマに、作家が2007年から取り組むシリーズからの1点です。ここに描かれているのは、暴れん坊で無敵に見えた孫悟空が、実は如来にょらいの5本の指が転じてできた山である「五行山」（古代中国で世界を構成する5つの元素［＝五行］と考えられていた金・木・火・水・土からなる）に封じこめられていたという場面です。この作品では、5つの連山は絡み合う高層ビル群になり、孫悟空は都市に捕らえられた現代人の姿にも見えてきます。（木村絵理子）
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中国の山東省に生まれ、北京を拠点に活動する作者は、CG加工による壮大なスケール感をもつ写真作品で知られます。この作品は、中国の伝奇小説『西遊記』をテーマに、作家が2007年から取り組むシリーズからの1点です。ここに描かれているのは、暴れん坊で無敵に見えた孫悟空が、実は如来の5本の指が転じてできた山である「五行山」（古代中国で世界を構成する5つの元素［＝五行］と考えられていた金・木・火・水・土からなる）に封じこめられていたという場面です。この作品では、5つの連山は絡み合う高層ビル群になり、孫悟空は都市に捕らえられた現代人の姿にも見えてきます。
（木村絵理子）