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画面真ん中の低い位置に、手前にのびる道が広がっています。人物を奥に小さく描き、地平線も低くとることで、遠近感や、そびえ立つ樹々の高さが強調されています。こうした特徴は1894年に吉田博が入門した画塾・不同舎ふどうしゃの画家たちの絵によく見られ、彼らの作品は「不同舎風道路山水」とも呼ばれています。その典型ともいえるこの作品には、師の教えを忠実に学ぼうとする若き画家の勤勉ぶりがよくあらわれています。またこの絵に用いられている水彩絵具は、油絵よりも持ち運びが簡単で、戸外での写生に適していました。そのため彼らはこの時代、友と連れ立っては自然豊かな山の風景やそこでの人々の暮らしを描き、技術を磨いていきました。(片多祐子)
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画面真ん中の低い位置に、手前にのびる道が広がっています。人物を奥に小さく描き、地平線も低くとることで、遠近感や、そびえ立つ樹々の高さが強調されています。こうした特徴は1894年に吉田博が入門した画塾・不同舎の画家たちの絵によく見られ、彼らの作品は「不同舎風道路山水」とも呼ばれています。その典型ともいえるこの作品には、師の教えを忠実に学ぼうとする若き画家の勤勉ぶりがよくあらわれています。またこの絵に用いられている水彩絵具は、油絵よりも持ち運びが簡単で、戸外での写生に適していました。そのため彼らはこの時代、友と連れ立っては自然豊かな山の風景やそこでの人々の暮らしを描き、技術を磨いていきました。
(片多祐子)