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展示室の間の廊下に置いてある望遠鏡をのぞくと、どこか遠くの鉄塔が目に入ってきます。あまり人が通らない場所なのか、ホコリもたまっているようです。これは、岩崎貴宏が、自分の髪の毛を素材に作った、小さな鉄塔のかたちをした作品です。「夜ノ森よのもり線」とは、東日本大震災の津波によって、福島の原子力発電所が非常停止したとき、原子炉を冷却するための電力を送るはずだった送電線の名前です。ここにある3本の鉄塔のうち、真ん中の「夜ノ森線No.27鉄塔」が倒壊したことで、原子炉はコントロールできなくなってしまいました。ホコリだらけで普段は気づかない、忘れられそうな場所にある大事なものの存在を、今一度考えてみようとする作品です。 (木村絵理子)
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展示室の間の廊下に置いてある望遠鏡をのぞくと、どこか遠くの鉄塔が目に入ってきます。あまり人が通らない場所なのか、ホコリもたまっているようです。これは、岩崎貴宏が、自分の髪の毛を素材に作った、小さな鉄塔のかたちをした作品です。「夜ノ森線」とは、東日本大震災の津波によって、福島の原子力発電所が非常停止したとき、原子炉を冷却するための電力を送るはずだった送電線の名前です。ここにある3本の鉄塔のうち、真ん中の「夜ノ森線No.27鉄塔」が倒壊したことで、原子炉はコントロールできなくなってしまいました。ホコリだらけで普段は気づかない、忘れられそうな場所にある大事なものの存在を、今一度考えてみようとする作品です。
(木村絵理子)