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小川のほとりに作者の岸田劉生が寝転んでいます。左端の書き込みによると、場所は神奈川県鎌倉。時は3月。風に揺れる竹の葉の音を聞いて、早春を楽しんでいるのでしょう。劉生はもともと油絵の画家です。しかし、1920年ごろから中国や日本の古い絵画に熱中し、自分でも墨など東洋の画材を使って制作するようになりました。劉生は、東洋の絵画がヨーロッパのように見たままを描かず、かたちや色を自由に変形させる点がおもしろいと考えていました。この作品でも、奥へと流れる小川は、地平線の向こうに遠ざかるのではなく、どんどん画面の上の方に上っています。劉生が、ヨーロッパとは異なる東洋の遠近感の表し方を作品に取り入れた成果です。(蔵屋美香)
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小川のほとりに作者の岸田劉生が寝転んでいます。左端の書き込みによると、場所は神奈川県鎌倉。時は3月。風に揺れる竹の葉の音を聞いて、早春を楽しんでいるのでしょう。劉生はもともと油絵の画家です。しかし、1920年ごろから中国や日本の古い絵画に熱中し、自分でも墨など東洋の画材を使って制作するようになりました。劉生は、東洋の絵画がヨーロッパのように見たままを描かず、かたちや色を自由に変形させる点がおもしろいと考えていました。この作品でも、奥へと流れる小川は、地平線の向こうに遠ざかるのではなく、どんどん画面の上の方に上っています。劉生が、ヨーロッパとは異なる東洋の遠近感の表し方を作品に取り入れた成果です。
(蔵屋美香)