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デザイナーとしてキャリアをスタートした熊井は、釣り糸でカラーポジフィルムを編み込んだ光輝く織物を目にしたことから、テキスタイルの道に入りました。制作の基礎を学んで間もなく、布に「動き」を加えたいと感じ、経糸たていとにステンレススチール線を用いることを思いつきます。この試みは、やがてステンレス線のみを用いた「自立する作品」へと展開し、さらには織機しょっきから糸を外すことで、サイズにとらわれない不織布ふしょくふの制作へと、表現の可能性を広げました。この作品は、細いステンレス線をからげて作った立方体の作品で、中心部に球体が包み込まれています。新しい工業素材が可能にした、織る、編むというテキスタイルの概念を一新する作品です。 (長谷川珠緒)
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デザイナーとしてキャリアをスタートした熊井は、釣り糸でカラーポジフィルムを編み込んだ光輝く織物を目にしたことから、テキスタイルの道に入りました。制作の基礎を学んで間もなく、布に「動き」を加えたいと感じ、経糸にステンレススチール線を用いることを思いつきます。この試みは、やがてステンレス線のみを用いた「自立する作品」へと展開し、さらには織機から糸を外すことで、サイズにとらわれない不織布の制作へと、表現の可能性を広げました。この作品は、細いステンレス線をからげて作った立方体の作品で、中心部に球体が包み込まれています。新しい工業素材が可能にした、織る、編むというテキスタイルの概念を一新する作品です。
(長谷川珠緒)