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作品を「風をはらむ布」にしたいと願った熊井恭子は、1970年代後半にステンレススチールに着目。やがてスチール線のみを用いた制作へと移行していきます。絡み合う金属線が、風ふきわたる草原のようにキラキラと立ち上がる本作も、そのひとつです。「細い線が規則正しくならび、美しい曲線を描くさまは、生命体の細胞の成り立ちを想わせる」と語る熊井。その世界観は、「叢むら」がり「生お」うという繁茂はんもと生成の意をもつタイトルにも響いています。強度と柔軟さを併せもつ工業素材と、その特性が実現する生命いのちのかたち――それは同時に、テキスタイル(織る・編む)の概念にも新たな地平を拓くものでした。(坂本恭子)
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作品を「風をはらむ布」にしたいと願った熊井恭子は、1970年代後半にステンレススチールに着目。やがてスチール線のみを用いた制作へと移行していきます。絡み合う金属線が、風ふきわたる草原のようにキラキラと立ち上がる本作も、そのひとつです。
「細い線が規則正しくならび、美しい曲線を描くさまは、生命体の細胞の成り立ちを想わせる」と語る熊井。その世界観は、「叢」がり「生」うという繁茂と生成の意をもつタイトルにも響いています。強度と柔軟さを併せもつ工業素材と、その特性が実現する生命のかたち――それは同時に、テキスタイル(織る・編む)の概念にも新たな地平を拓くものでした。
(坂本恭子)