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西洋文化の発信地として関東大震災後に発展した銀座の街を、端正たんせいな線と明るい色彩でとらえています。《銀座A》では当時3丁目にあったサヱグサ洋装店が描かれています。店の外観はほぼ当時の姿のとおりですが、50枚以上描いた街のスケッチをもとに、実際は離れた場所にあった街路樹や、別の店の幟のぼりを組み合わせています。洒しゃ落れた輸入洋品店には不似合いにも見える「山と海の用品大売り出し」の幟は、スケッチでは運動用具店「美み津づ濃の」のものでした。清之が単に最先端の街の風景を写し取ろうとしたのではなく、街をコラージュするようにスケッチを再構成し、無む二にの絵画世界を創ろうとしたことがわかります。(内山淳子)
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西洋文化の発信地として関東大震災後に発展した銀座の街を、端正な線と明るい色彩でとらえています。《銀座A》では当時3丁目にあったサヱグサ洋装店が描かれています。店の外観はほぼ当時の姿のとおりですが、50枚以上描いた街のスケッチをもとに、実際は離れた場所にあった街路樹や、別の店の幟を組み合わせています。洒落た輸入洋品店には不似合いにも見える「山と海の用品大売り出し」の幟は、スケッチでは運動用具店「美津濃」のものでした。清之が単に最先端の街の風景を写し取ろうとしたのではなく、街をコラージュするようにスケッチを再構成し、無二の絵画世界を創ろうとしたことがわかります。
(内山淳子)