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《銀座A》と同じく、50枚以上の街のスケッチをもとに構想された作品です。文学者に愛された喫茶「モナミ」を向かって左に描き、スケッチでは別の場所にある扇せん子す店てんを右隣に描いています。またスケッチによれば扇子店の2階はビヤホールですが、この絵ではその看板を省略し、装飾窓の色と形を際立たせています。《銀座A》《銀座B》ともに、「銀ブラ」(「銀座の街をぶらぶら散歩すること」の大正時代からの俗語)の浮き立つ気分を伝えていますが、この年「二・二六事件」が起き、戦争の足音は少しずつ人々の生活に忍び寄っていました。翌年に日中戦争が勃発ぼっぱつし、銀座の華やぎは急速に影を潜めていきます。(内山淳子)
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《銀座A》と同じく、50枚以上の街のスケッチをもとに構想された作品です。文学者に愛された喫茶「モナミ」を向かって左に描き、スケッチでは別の場所にある扇子店を右隣に描いています。またスケッチによれば扇子店の2階はビヤホールですが、この絵ではその看板を省略し、装飾窓の色と形を際立たせています。《銀座A》《銀座B》ともに、「銀ブラ」(「銀座の街をぶらぶら散歩すること」の大正時代からの俗語)の浮き立つ気分を伝えていますが、この年「二・二六事件」が起き、戦争の足音は少しずつ人々の生活に忍び寄っていました。翌年に日中戦争が勃発し、銀座の華やぎは急速に影を潜めていきます。
(内山淳子)