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しなやかで弾力のあるクロチク(黒竹)の繊せん維いを組んで作られた、バスケタリーの作品。バスケタリーとは、木の皮や植物の蔓つるを組んだり、編んだりして作る、かご編みの手法です。この作品は、角に丸みをもたせた直方体の外観に、内部を突き抜けるように、ひとつの穴が作られています。黒と白の竹の表裏をたくみに使い分け、白い面を立体の内側に用いることで、内部から膨ふくらむような空間の広がりを感じさせます。線が交錯こうさくしてできる組織に「すき間」があることが、かご編みのひとつの魅力と、作家は語ります。内に空間を抱いていることや、構造を透かして見ることができることも、関島の創作にとって重要な要素なのです。(長谷川珠緒)
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しなやかで弾力のあるクロチク(黒竹)の繊維を組んで作られた、バスケタリーの作品。バスケタリーとは、木の皮や植物の蔓を組んだり、編んだりして作る、かご編みの手法です。この作品は、角に丸みをもたせた直方体の外観に、内部を突き抜けるように、ひとつの穴が作られています。黒と白の竹の表裏をたくみに使い分け、白い面を立体の内側に用いることで、内部から膨らむような空間の広がりを感じさせます。線が交錯してできる組織に「すき間」があることが、かご編みのひとつの魅力と、作家は語ります。内に空間を抱いていることや、構造を透かして見ることができることも、関島の創作にとって重要な要素なのです。
(長谷川珠緒)