向こうには何 III 画像

むこう には なに向こうには何 III

作家名
セキジマ ヒサコ 関島 寿子
作家英名
SEKIJIMA, Hisako 
生年
1944年
没年
-
制作年
2006年(平成18年) 
技法、材質、形状
クロチク、組む 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
26.5 x 38.0 x 15.8 cm 
受入種別
寄贈 
分野名
工芸(日本作家) 
収蔵品番号
2017-CJ-004 

しなやかで弾力のあるクロチク(黒竹)のせんを組んで作られた、バスケタリーの作品。バスケタリーとは、木の皮や植物のつるを組んだり、編んだりして作る、かご編みの手法です。この作品は、角に丸みをもたせた直方体の外観に、内部を突き抜けるように、ひとつの穴が作られています。黒と白の竹の表裏をたくみに使い分け、白い面を立体の内側に用いることで、内部からふくらむような空間の広がりを感じさせます。線が交錯こうさくしてできる組織に「すき間」があることが、かご編みのひとつの魅力と、作家は語ります。内に空間を抱いていることや、構造を透かして見ることができることも、関島の創作にとって重要な要素なのです。
(長谷川珠緒)

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