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この写真は終戦から1年経った頃に撮影したと木村伊兵衛は雑誌の対談の中で振り返っています。当時、浅草せんそう寺じの本堂裏にあった公園に人々が集まり、思い思いの時間を過ごしています。巷ちまたにはまだ虚脱感が漂っており、気の抜けた人物の表情や姿にその時代らしさがあらわれていると木村は語ります。一方、対談相手の写真家、土ど門拳もんけんは写真の構図について話しています。それに従えば、この写真は中央にある銅像の垂直線で画面の中心が押さえられている。右端の男性から銅像下の女性へと視線が流れ、左上で「空がパン」と開けている。この空は焼野原を思わせ、「東京のあっけらかんとした空気が非常に出ておる」そうです。(大澤紗蓉子)
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この写真は終戦から1年経った頃に撮影したと木村伊兵衛は雑誌の対談の中で振り返っています。当時、浅草寺の本堂裏にあった公園に人々が集まり、思い思いの時間を過ごしています。巷にはまだ虚脱感が漂っており、気の抜けた人物の表情や姿にその時代らしさがあらわれていると木村は語ります。一方、対談相手の写真家、土門拳は写真の構図について話しています。それに従えば、この写真は中央にある銅像の垂直線で画面の中心が押さえられている。右端の男性から銅像下の女性へと視線が流れ、左上で「空がパン」と開けている。この空は焼野原を思わせ、「東京のあっけらかんとした空気が非常に出ておる」そうです。
(大澤紗蓉子)