炭化練上海峡図花生 画像

photo by Masuo Mineaki

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たんか ねりあげ かいきょう ず はないけ炭化練上海峡図花生

作家名
オノデラ ゲン 小野寺 玄
作家英名
ONODERA, Gen 
生年
1934年
没年
2016年
制作年
2005年(平成17年) 
技法、材質、形状
練上、陶器 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
高さ 43.5 cm、胴径 30.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
小野寺淳子氏
分野名
工芸(日本作家) 
収蔵品番号
2019-CJ-004 

1972年に能登半島の珠洲古陶すずことうと出会って以来、その美しさに魅せられた小野寺は、陶土とうど焼成しょうせいにおいて黒の発色を追求してきました。しかし1980年代になると一転し、透き通るような白の表現についても研究を重ねるようになりました。この作品は、その対照的な白と黒の粘土を調合し、数種類の異なる色味を組み合わせる、練上ねりあげの技法で作られています。調合の異なる土はそれぞれ収縮率も異なるため、地道な焼成のテストが必要です。細やかなグラデーションがうみだされたこの花器には、作家の故郷、北海道の雄大な自然を思わせる景色がみてとれます。それまで黒一色の陶器を制作してきた小野寺の作風にも、大きな変化をもたらしました。(長谷川珠緒)

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