パンテオンとソルボンヌ 画像

パンテオンとソルボンヌ

作家名
エミ キヌコ 江見 絹子
作家英名
EMI, Kinuko 
生年
1923年
没年
2015年
制作年
1954年(昭和29年) 
技法、材質、形状
油彩、カンヴァス 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
38.0 x 60.8 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
藤田達二氏
分野名
油彩その他の絵画(日本作家) 
収蔵品番号
2020-OJ-001 

1953年11月、江見ははじめて渡米し、しばらくカリフォルニア州に滞在しました。翌年春にはニューヨークを経てパリに移り、1955年8月に帰国するまで同地で制作します。ここに描かれているのは、画家が当時住んでいたパリ6区の方角から、5区のカルティエ=ラタン界隈かいわいをのぞんだ風景です。左に描かれているドーム屋根はソルボンヌ大学礼拝堂、右手に見えるのはパンテオンのドームのようです。左隅ひだりすみにある漢字によるサインは、この時期特有のもの。そこには、異国の地で自らのアイデンティティを問い直しながら孤独にカンヴァスに向かう、画家の心の内がうつし出されているようです。
(片多祐子)

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