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1953年11月、江見ははじめて渡米し、しばらくカリフォルニア州に滞在しました。翌年春にはニューヨークを経てパリに移り、1955年8月に帰国するまで同地で制作します。ここに描かれているのは、画家が当時住んでいたパリ6区の方角から、5区のカルティエ=ラタン界隈かいわいをのぞんだ風景です。左に描かれているドーム屋根はソルボンヌ大学礼拝堂、右手に見えるのはパンテオンのドームのようです。左隅ひだりすみにある漢字によるサインは、この時期特有のもの。そこには、異国の地で自らのアイデンティティを問い直しながら孤独にカンヴァスに向かう、画家の心の内がうつし出されているようです。(片多祐子)
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1953年11月、江見ははじめて渡米し、しばらくカリフォルニア州に滞在しました。翌年春にはニューヨークを経てパリに移り、1955年8月に帰国するまで同地で制作します。ここに描かれているのは、画家が当時住んでいたパリ6区の方角から、5区のカルティエ=ラタン界隈をのぞんだ風景です。左に描かれているドーム屋根はソルボンヌ大学礼拝堂、右手に見えるのはパンテオンのドームのようです。左隅にある漢字によるサインは、この時期特有のもの。そこには、異国の地で自らのアイデンティティを問い直しながら孤独にカンヴァスに向かう、画家の心の内がうつし出されているようです。
(片多祐子)