絵画に廃品や日用品、写真などを取り込んだ「コンバイン・ペインティング」で知られるラウシェンバーグ。彼の版画は、その巨大なサイズが革新性のひとつと言われています。この大きな作品に見られるのは、1983年に打ち上げられたスペースシャトル「コロンビア」と、その宇宙航海に熱狂する観衆や、「Come on Colombia」や「Shuttle mania」など人々の興奮をあらわす看板などです。科学と美術の融合、日常と美術の接点を考え続けた作家は、宇宙産業に沸く当時のアメリカ社会をモチーフとし、自分で描くのではなく、当時の雑誌や新聞などに掲載された写真(ファウンド・フォト)を作品の素材に使いました。 (大澤紗蓉子)
絵画に廃品や日用品、写真などを取り込んだ「コンバイン・ペインティング」で知られるラウシェンバーグ。彼の版画は、その巨大なサイズが革新性のひとつと言われています。この大きな作品に見られるのは、1983年に打ち上げられたスペースシャトル「コロンビア」と、その宇宙航海に熱狂する観衆や、「Come on Colombia」や「Shuttle mania」など人々の興奮をあらわす看板などです。科学と美術の融合、日常と美術の接点を考え続けた作家は、宇宙産業に沸く当時のアメリカ社会をモチーフとし、自分で描くのではなく、当時の雑誌や新聞などに掲載された写真(ファウンド・フォト)を作品の素材に使いました。
(大澤紗蓉子)