仿正倉院花形箱組入八稜形合子 画像 拡大する

仿正倉院花形箱組入八稜形合子

作家名
アカジ ユウサイ 赤地 友哉
作家英名
AKAJI, Yusai 
生年
1906年
没年
1984年
制作年
1979年(昭和54年) 
技法、材質、形状
木胎曲物(ヒバ)、漆 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
H.6.5 x 44.4 cm 
受入種別
購入 
分野名
工芸(日本作家) 
収蔵品番号
85-CJ-002 

漆芸作品の素地づくりの手法のひとつに、曲輪まげわがあります。木を薄い板状に加工し、それを輪にして幾重にも積み重ね、器をつくる技法です。赤地はこの技術の第一人者として、1953年に開始された正倉院宝物漆工部門の調査にたずさわりました。この作品は、正倉院宝物「漆花形箱うるしのはながたばこ」を原型とした復元の試みのひとつです。2種類の花形の器の曲線は、曲輪の手法で形づくられています。これらが8個組み合わされ、外箱に収まり、今でいうオードブルセットのような使い方がされたと考えられています。狂いのない素地づくりとして紀元前の中国で発展した曲輪の技術が、時代を超え、現代に受け継がれています。
(長谷川珠緒)

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