東方朔 画像 拡大する

とうぼうさく東方朔

作家名
マツモト フウコ 松本 楓湖
作家英名
MATSUMOTO, Fuko 
生年
1840年
没年
1923年
制作年
1920年(大正9年) 
技法、材質、形状
紙本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
109.5 x 30.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
松浦信太郎氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
85-JP-019 

松本楓湖は、江戸幕府お抱えの狩野かのうの流れを汲む絵師についてのち、明治になって古今の諸派に通じたきく容斎ようさいの弟子となりました。歴史上の人物の絵を得意とした彼の画塾からは名を成す画家が多く輩出しました。横浜生まれの今村いまむらこうもそのひとりです。
この絵は晩年の作。東方朔は描かれた人物の名で、中国の前漢の時代、武帝のもとで活躍した政治家。彼は西王せいおうと一緒に描かれることもあります。西王母は、古くから信仰された仙境、崑崙山こんろんさんに住む伝説の女神で、三千年に一度しか実らない桃を育てていました。東方朔はこの桃を三度も盗んで非常な長寿を保ったとされるので、桃を持つ姿で描かれ、不老長寿ふろうちょうじゅを願い、また祝うめでたい画題になりました。
(八柳サエ)

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