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女神ミネルヴァは芸術や手仕事の守護者で、兜かぶとと胸当むねあてに身を固めた若い女性として表されますが、この絵では子供です。卵型の顔に鳥の冠、両手の指に小鳥をのせた子供ミネルヴァが、クリーム色に青や黄のまじる光の散乱の中から無邪気に微笑みかけています。 近寄ってみると、散乱する色の下に、もり上がった線が幾重にも網目のように走っています。作者エルンストはカンヴァスを床に寝かせ、その上から底に穴を開けた絵の具の缶を紐でつるし、振り子のように揺らしてこの網目を作りました。網目を見つめて、おのずと浮かんできた形をなぞると子供女神が現れました。画家が「子供の遊び」と呼ぶこの制作法は、シュルレアリスム絵画の原理のひとつです。 (中村尚明)
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女神ミネルヴァは芸術や手仕事の守護者で、兜と胸当に身を固めた若い女性として表されますが、この絵では子供です。卵型の顔に鳥の冠、両手の指に小鳥をのせた子供ミネルヴァが、クリーム色に青や黄のまじる光の散乱の中から無邪気に微笑みかけています。
近寄ってみると、散乱する色の下に、もり上がった線が幾重にも網目のように走っています。作者エルンストはカンヴァスを床に寝かせ、その上から底に穴を開けた絵の具の缶を紐でつるし、振り子のように揺らしてこの網目を作りました。網目を見つめて、おのずと浮かんできた形をなぞると子供女神が現れました。画家が「子供の遊び」と呼ぶこの制作法は、シュルレアリスム絵画の原理のひとつです。
(中村尚明)