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画題の「コンポジション」は構成を意味し、定規やコンパスで描いたような形を画面に配置した抽象画を連想させます。しかしマッタは違います。大きな横長の画面に、素早い筆さばきで一いっ気き呵か成せいに劇的な光景を描きあげています。黄、青、赤の入り混じった炎を噴射し、白いパネルを白煙と共に吹き飛ばしながら壊れていく装置。それを操あやる、あるいは抗あらがおうとする、機械とも人とも判別できない者たち。周囲には様々な形が見え隠れし、黄色や薄墨うすずみのぼかした筆致が空間を震わせています。建築家でもあったマッタは物理学に造詣ぞうけいが深く、「四次元」に強い関心を寄せています。彼は遠近法や地平線の構図が多い超現実主義絵画の空間表現に新境地を開きました。(中村尚明)
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画題の「コンポジション」は構成を意味し、定規やコンパスで描いたような形を画面に配置した抽象画を連想させます。しかしマッタは違います。大きな横長の画面に、素早い筆さばきで一気呵成に劇的な光景を描きあげています。黄、青、赤の入り混じった炎を噴射し、白いパネルを白煙と共に吹き飛ばしながら壊れていく装置。それを操る、あるいは抗おうとする、機械とも人とも判別できない者たち。周囲には様々な形が見え隠れし、黄色や薄墨のぼかした筆致が空間を震わせています。建築家でもあったマッタは物理学に造詣が深く、「四次元」に強い関心を寄せています。彼は遠近法や地平線の構図が多い超現実主義絵画の空間表現に新境地を開きました。
(中村尚明)