軌 画像

き(または「わだち」)

作家名
ヤマグチ タケオ 山口 長男
作家英名
YAMAGUCHI, Takeo 
生年
1902年
没年
1983年
制作年
1968年(昭和43年) 
技法、材質、形状
油彩、板 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
182.0 x 182.0 cm 
受入種別
購入 
分野名
油彩その他の絵画(日本作家) 
収蔵品番号
85-OJ-027 

山口長男は戦前期には大胆な色彩と筆遣いを特徴とする具象的な作品で注目されますが、1930年代から抽象画に転じました。戦後は、使う色を限定して、くろ赤土色あかつちいろおういろの絵の具を塗りこめて単純な形を構成する作風を築いていきます。やがて黒地の部分は小さくなり、赤土色や黄土色がニュアンスをもって画面をおおいつくす作風に変化し、国内外で高い評価をえました。山口はこの色を「性格色」と呼び、赤土色は生まれた朝鮮半島の、黄土色は中国大陸南部の風土に由来すると言います。タイトルの「軌」は、車輪のあとを意味しますが、確かに黄土色の大地に刻まれたわだちのようにも見えます。
(柏木智雄)

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