古清水写鳧掛額 画像 拡大する

こ きよみず うつし かも かけがく古清水写鳧掛額

作家名
ミヤガワ コウザン(ショダイ) 宮川 香山(初代)
作家英名
MIYAGAWA, Kozan (I) 
生年
1842年
没年
1916年
制作年
1915年(大正4年) 
技法、材質、形状
陶磁器 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
20.7 x 54.8 x 6.8 cm 
受入種別
購入 
分野名
工芸(日本作家) 
収蔵品番号
86-CJ-00F 

両翼を広げて下りたつカモの姿をとらえた、陶製の掛け額です。ふっくらしたカモの体や、重なり合う羽毛の様子が、立体的に表されています。清水きよみずとは、一般に、17世紀京都で活躍した村仁清むらにんせいいろとうの流れをくむ陶器の総称です。この作品では、温かみのあるに、あいと緑を基調に赤や金が使い分けられ、古清水にならった色絵が表現されています。宮川香山の父・長造ちょうぞうは、楽焼らくやきの9代目として活躍した人物です。同じく京都出身のあお木米もくべいに製陶を学び、仁清写しなどの茶器制作を得意としました。この作品は、香山最晩年に制作されました。父のもと京都で作陶を学んだ自らのルーツと、得意とする立体をあわせた、独自の表現がみてとれます。
(長谷川珠緒)

Page Top