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『源氏物語』をテーマにした「源氏絵げんじえ」は、中世、近世を通じて日本絵画の一大ジャンルになりました。近代の画家はその伝統をもとに、新しい源氏絵を描きました。半古は、伝統的な源氏絵の登場人物の数や背景描写を大胆に省き、主要な人物をシンプルな構図で際立たせました。たとえば「第三十五帖 若菜わかな 下」。女三宮おんなさんのみやは、物語の中では感情に乏とぼしい人形のような女性として登場します。しかし半古の女三宮は、道ならぬ恋心を寄せられた身の上におののき、突つっ伏ぷして号泣しています。波打つような姿が紙の白地に映え、見る人の感情移入を誘います。また全54帖の色紙のうち一部では、人物を描かずに自然の情景だけを描き、季節の移ろいを伝えています。(内山淳子)
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『源氏物語』をテーマにした「源氏絵」は、中世、近世を通じて日本絵画の一大ジャンルになりました。近代の画家はその伝統をもとに、新しい源氏絵を描きました。半古は、伝統的な源氏絵の登場人物の数や背景描写を大胆に省き、主要な人物をシンプルな構図で際立たせました。たとえば「第三十五帖 若菜 下」。女三宮は、物語の中では感情に乏しい人形のような女性として登場します。しかし半古の女三宮は、道ならぬ恋心を寄せられた身の上におののき、突っ伏して号泣しています。波打つような姿が紙の白地に映え、見る人の感情移入を誘います。また全54帖の色紙のうち一部では、人物を描かずに自然の情景だけを描き、季節の移ろいを伝えています。
(内山淳子)