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維摩は釈迦と同じ時代、インドに住んでいたとされる人物です。出家せず、家に留まりながら仏教の修行を続けたため、居士こじと呼ばれます。ほかの弟子たちがだれも敵わないほど、仏の教えを深く理解し、弁の立つことで知られました。この絵では、長いひげを生やした老人の姿に描かれ、仏の教えを説く際に持つ、如意にょいと呼ばれる道具を抱えています。背後のまるい光は、維摩の慈悲じひや智慧ちえの深さを示すものです。かつてこの作品を所有していた実業家・渋沢栄一は、徳の高い人物像として、この作品のイメージを記憶していたのでしょう。インドの詩人・タゴールに面会した際、その風貌ふうぼうがこの維摩の姿そのものであったと語っています。(日比野民蓉)
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維摩は釈迦と同じ時代、インドに住んでいたとされる人物です。出家せず、家に留まりながら仏教の修行を続けたため、居士と呼ばれます。ほかの弟子たちがだれも敵わないほど、仏の教えを深く理解し、弁の立つことで知られました。この絵では、長いひげを生やした老人の姿に描かれ、仏の教えを説く際に持つ、如意と呼ばれる道具を抱えています。背後のまるい光は、維摩の慈悲や智慧の深さを示すものです。かつてこの作品を所有していた実業家・渋沢栄一は、徳の高い人物像として、この作品のイメージを記憶していたのでしょう。インドの詩人・タゴールに面会した際、その風貌がこの維摩の姿そのものであったと語っています。
(日比野民蓉)