当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
岩いわ間まを勢いよく流れる川の様子をとらえた迫力の風景。水しぶきをあげて轟々ごうごうと流れる川音までもが聞こえてくるかのようです。太さと濃淡の異なる線で激しい水の流れが表され、複雑に描き込まれた波は頭とうからは、飛び散る水の動きが伝わります。画面左には、岩にとまる二羽のセキレイ。古くから「恋教え鳥」としても知られる鳥であることや、華やかな金屏風きんびょうぶの仕立てから、結婚などのお祝いに描かれたものとも想像されます。自然の観察に重きをおき、写生を欠かさなかった玉堂。国内外で確固たる評価を得るに至った50代後半の画家が、確かな筆さばきで描きあげた、豊かな水墨の世界です。(長谷川珠緒)
Page Top
岩間を勢いよく流れる川の様子をとらえた迫力の風景。水しぶきをあげて轟々と流れる川音までもが聞こえてくるかのようです。太さと濃淡の異なる線で激しい水の流れが表され、複雑に描き込まれた波頭からは、飛び散る水の動きが伝わります。画面左には、岩にとまる二羽のセキレイ。古くから「恋教え鳥」としても知られる鳥であることや、華やかな金屏風の仕立てから、結婚などのお祝いに描かれたものとも想像されます。自然の観察に重きをおき、写生を欠かさなかった玉堂。国内外で確固たる評価を得るに至った50代後半の画家が、確かな筆さばきで描きあげた、豊かな水墨の世界です。
(長谷川珠緒)