ドイツ兵との間にもうけた赤ん坊を抱いて見世物にされる若い女性、シャルトル、フランス 画像 拡大する

ドイツ へい との あいだ に もうけた あかんぼう を だいて みせもの に される わかい じょせい、シャルトル、フランスドイツ兵との間にもうけた赤ん坊を抱いて見世物にされる若い女性、シャルトル、フランス

作家名
キャパ、ロバート キャパ、ロバート
作家英名
CAPA, Robert 
生年
1913年
没年
1954年
制作年
1944年(1985年の再プリント) 
技法、材質、形状
ゼラチン・シルバー・プリント 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
33.0 x 48.4 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
コーネル・キャパ氏
分野名
写真・映像(外国作家) 
収蔵品番号
87-PHF-136 

1944年6月6日に連合軍がノルマンディー上陸を遂げたのち、フランス各地が占領から解放されていきました。平和の到来と同時に起こったのが、ドイツ軍に協力的だった市民の処罰。この写真のように、ドイツ兵と関係した女性は髪をられ、市中を引き回されました。わが子を一心に見つめる女性をおどすようにのぞき込む警官。嘲笑ちょうしょうをうかべて取り囲む群衆。ここまで残酷になれるものなのか、けれど、かつての強者は弱者にどんな仕打ちをしたのか、と想像するとき、絶対の「正」も絶対の「悪」も打ち立て得ない現実を思い知らされます。どれほど願っても、憎悪や差別の感情は根絶できない――人間であることの痛みと哀しみを伝える歴史の記録です。
(坂本恭子)

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