平親王 画像 拡大する

たいら の しんのう平親王

作家名
イマムラ シコウ 今村 紫紅
作家英名
IMAMURA, Shiko 
生年
1880年
没年
1916年
制作年
1907年頃(明治40頃) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
164.9 x 112.1 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
原範行氏・原會津子氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
88-JP-011 

のちに風景画の傑作《近江おうみ八景はっけい》や《熱国ねっこくまき》で新たな境地をひらく横浜生まれの画家・今村紫紅は、初期には歴史画に新機軸を見出すことに熱中しました。平安時代の武将・平将門たいらのまさかどは、朝廷に不満を持つ人びとに支持されて自ら「新皇」を名乗り、のちの書物では「平親王」と記されるようになります。浮世絵などでは怨霊おんりょう闘神とうしんのイメージが強い人物です。しかしここではしんぽうを手にもっこうし、強い決意をみなぎらせたような表情をしています。明治の世では、天皇の逆賊を描くことはきんでしたが、あえてそれに挑戦した紫紅の意欲とほんぽうさを物語る作品です。
(内山淳子)

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