伊勢物語 画像 拡大する

いせ ものがたり伊勢物語

作家名
イマムラ シコウ 今村 紫紅
作家英名
IMAMURA, Shiko 
生年
1880年
没年
1916年
制作年
1909年(明治42年) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
122.4 x 39.8 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
88-JP-012 

伊勢物語いせものがたり』は、実在の高貴な身分の男、在原業平ありわらのなりひらを主人公にしたとされる平安時代の物語で、歌にまつわる話が編まれています。これは、男が結ばれることが許されない女を連れだし、たけの高いすすきかやが茂る武蔵野に逃げ込んだ話。松明たいまつを手に武装した追手が、野に火を放って女をさらった盗人ぬすびとをあぶり出そうとします。そのとき女は、男が隠れる野を焼かないでくれと恋心を歌にみました。おかげで、ふたりの命は助かりました。
枯れかかる葉の重なりは、リズムを刻む筆運びで描かれています。そのため野の広がりが感じられます。女の顔は描かれていませんが、身を寄せる男女に、互いを慕う思いの強さが託されています。
(八柳サエ)

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