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紫紅の創作活動は、テーマに照らして、ふたつの時期に大きく分けることができるでしょう。すなわち、歴史上の人物や物語の場面をおおく描いた明治期。そして、西洋画の技法も取り入れ風景画の新たな表現にとり組んだ大正期です。《近江八景》は、その大正期の代表作です。近江国おうみのくに(現在の滋賀県)の琵び琶わ湖こ周辺に見いだされた八つの美しい風景を、八幅の絵にしています。ふるくから、歌に詠まれ絵にも描かれてきた有名な景色を、現地での取材にもとづきながら、先を切った筆を使い新印象派などの点てん描びょう法ほうのような新たな表現も取り入れて描きました。この作品は、完成作のイメージをあらかじめ小さな紙に描いた構想画で、小下絵こじたえと呼ばれます。(柏木智雄)
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紫紅の創作活動は、テーマに照らして、ふたつの時期に大きく分けることができるでしょう。すなわち、歴史上の人物や物語の場面をおおく描いた明治期。そして、西洋画の技法も取り入れ風景画の新たな表現にとり組んだ大正期です。
《近江八景》は、その大正期の代表作です。近江国(現在の滋賀県)の琵琶湖周辺に見いだされた八つの美しい風景を、八幅の絵にしています。ふるくから、歌に詠まれ絵にも描かれてきた有名な景色を、現地での取材にもとづきながら、先を切った筆を使い新印象派などの点描法のような新たな表現も取り入れて描きました。この作品は、完成作のイメージをあらかじめ小さな紙に描いた構想画で、小下絵と呼ばれます。
(柏木智雄)