枇杷ニ鷽 画像 拡大する

びわ に うそ枇杷ニ鷽

作家名
イマムラ シコウ 今村 紫紅
作家英名
IMAMURA, Shiko 
生年
1880年
没年
1916年
制作年
1913年(大正2年) 
技法、材質、形状
絹本着色、軸装(一幅) 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
121.2 x 41.3 cm 
受入種別
購入 
分野名
日本画 
収蔵品番号
88-JP-017 

紫紅は、樹木の枝に止まる小鳥を描いた絵に優れた作品を多く残しています。これもそのひとつ。直立の姿勢で止まるうそと、の枝が、余白と描き込む部分の心地よいバランスで配され、縦長の画面に構成されています。鷽は、うそえで知られる鳥。鷽替えは、鷽をかたどった木彫に一年中の嘘を託して神に収めると罪がつぐなわれるとされる、凶を吉に取り替える民間信仰。ざい天満宮てんまんぐうなどで行われる正月の神事です。この絵の鷽は、広義にとらえられた鷽のしゅの姿で描かれています。枇杷の実はまだ十分れていない様子で、枇杷の旬に照らすとこれは、正月よりも春たけなわの頃でしょうか。吉をもたらすように描かれたものかもしれません。
(八柳サエ)

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