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400年以上続く天台密教てんだいみっきょうの寺の家に生まれ、六歳で得とく度ど(僧侶になること)した近藤弘明は、仏教の理念や教えに貫かれた幻想的な絵を制作した画家です。1976年に、東京の杉並区から神奈川県の小田原にアトリエを移し、亡くなるまでそこで制作を続けました。近くの長興山紹太寺ちょうこうざんしょうたいじに、樹齢300年以上の枝し垂だれ桜ざくらがあります。坂の上に立つ桜は、満開になるとあたりを包み込み、霊を放つかのように妖あやしく美しい姿となって、この画家を魅了しました。「合掌がっしょうしてふと振り返ると、遠くに極楽浄土ごくらくじょうどのような白い光のひと塊かたまりの、海際うみぎわの静かな街並みが見える」と記し、桜咲く景観に導かれた幻想の世界を繰り返し制作しました。これはそのうちの1作です。(八柳サエ)
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400年以上続く天台密教の寺の家に生まれ、六歳で得度(僧侶になること)した近藤弘明は、仏教の理念や教えに貫かれた幻想的な絵を制作した画家です。
1976年に、東京の杉並区から神奈川県の小田原にアトリエを移し、亡くなるまでそこで制作を続けました。近くの長興山紹太寺に、樹齢300年以上の枝垂れ桜があります。坂の上に立つ桜は、満開になるとあたりを包み込み、霊を放つかのように妖しく美しい姿となって、この画家を魅了しました。「合掌してふと振り返ると、遠くに極楽浄土のような白い光のひと塊の、海際の静かな街並みが見える」と記し、桜咲く景観に導かれた幻想の世界を繰り返し制作しました。これはそのうちの1作です。
(八柳サエ)