霊炎 画像

れいえん霊炎

作家名
コンドウ コウメイ 近藤 弘明
作家英名
KONDO, Komei 
生年
1924年
没年
2015年
制作年
1978年(昭和53年) 
技法、材質、形状
紙本着色、四曲屏風一隻 
縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚)
156.0 x 308.0 cm 
受入種別
寄贈 
寄贈者名
近藤弘明氏
分野名
日本画 
収蔵品番号
88-JP-034 

この画家は、寺の家の生まれ。仏画をよく描いた僧侶の父から絵の具の溶き方などを習い、やがて画家を志しました。仏教の教えと絵の双方が身近だった育ちと、自らの感性とがはぐくんだ内なる世界をどころに、幻想的な絵の制作を続けました。
仏教でのごうは、人が悪い行いをすることで身を滅ぼすのを火にたとえ、火に包まれる恐ろしさを表します。けれどもこの絵の炎は、いましめではなく、怪しい花と共に華やかさを放っています。ここには、現代の新たな仏画とも呼べるような浄土世界じょうどせかいが描きだされています。画家は絵の裏面に、屏風を蛇腹じゃばらに折り曲げず平らに展示して欲しいと記しています。この画家の見せ方、見え方へのこだわりとりちさが伝わります。
(八柳サエ)

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