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記号化された目、鼻、口が、福笑いのように顔のあちこちに散らばり、作品にユーモラスな味わいを与えています。モデルの女性はおそらく、この時期にピカソの新たなミューズ(美の女神)となった、マリー=テレーズ・ワルテル(当時18歳!)。ピカソはその後もワルテルをモデルにたくさんの絵を描きますが、スポーツウーマンだった彼女の快活な性格もあってか、それらの作品の多くに明るく楽しげな雰囲気が漂っています。いっぽう、この作品に少しだけ不ふ穏おんさを与えているのが、歯をむき出しにした口。そこには当時ピカソと険悪な関係にあった妻オルガのイメージが投影されているとも言われています。(松永真太郎)■関連資料・片多祐子「パブロ・ピカソ《ひじかけ椅子で眠る女》をめぐって」(PDF)(『横浜美術館研究紀要』第18号、横浜美術館、2017年、pp.30-42)
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記号化された目、鼻、口が、福笑いのように顔のあちこちに散らばり、作品にユーモラスな味わいを与えています。モデルの女性はおそらく、この時期にピカソの新たなミューズ(美の女神)となった、マリー=テレーズ・ワルテル(当時18歳!)。ピカソはその後もワルテルをモデルにたくさんの絵を描きますが、スポーツウーマンだった彼女の快活な性格もあってか、それらの作品の多くに明るく楽しげな雰囲気が漂っています。いっぽう、この作品に少しだけ不穏さを与えているのが、歯をむき出しにした口。そこには当時ピカソと険悪な関係にあった妻オルガのイメージが投影されているとも言われています。
(松永真太郎)
■関連資料
・片多祐子「パブロ・ピカソ《ひじかけ椅子で眠る女》をめぐって」(PDF)
(『横浜美術館研究紀要』第18号、横浜美術館、2017年、pp.30-42)