←前のページに戻る 前の作品 次の作品 ひじかけ いす で ねむる おんなひじかけ椅子で眠る女 作家名 ピカソ、パブロ ピカソ、パブロ 作家英名 PICASSO, Pablo 生年 1881年 没年 1973年 制作年 1927年 技法、材質、形状 油彩、カンヴァス 縦(高) × 横(幅) × 奥行(厚) 92.0 x 73.0 cm 受入種別 購入 分野名 油彩その他の絵画(外国作家) 収蔵品番号 88-OF-009 記号化された目、鼻、口が、福笑いのように顔のあちこちに散らばり、作品にユーモラスな味わいを与えています。モデルの女性はおそらく、この時期にピカソの新たなミューズ(美の女神)となった、マリー=テレーズ・ワルテル(当時18歳!)。ピカソはその後もワルテルをモデルにたくさんの絵を描きますが、スポーツウーマンだった彼女の快活な性格もあってか、それらの作品の多くに明るく楽しげな雰囲気が漂っています。いっぽう、この作品に少しだけ不ふ穏おんさを与えているのが、歯をむき出しにした口。そこには当時ピカソと険悪な関係にあった妻オルガのイメージが投影されているとも言われています。(松永真太郎)■関連資料・片多祐子「パブロ・ピカソ《ひじかけ椅子で眠る女》をめぐって」(PDF)(『横浜美術館研究紀要』第18号、横浜美術館、2017年、pp.30-42) メタデータ : Json-LD n3 nt rdf(xml) ttl
記号化された目、鼻、口が、福笑いのように顔のあちこちに散らばり、作品にユーモラスな味わいを与えています。モデルの女性はおそらく、この時期にピカソの新たなミューズ(美の女神)となった、マリー=テレーズ・ワルテル(当時18歳!)。ピカソはその後もワルテルをモデルにたくさんの絵を描きますが、スポーツウーマンだった彼女の快活な性格もあってか、それらの作品の多くに明るく楽しげな雰囲気が漂っています。いっぽう、この作品に少しだけ不穏さを与えているのが、歯をむき出しにした口。そこには当時ピカソと険悪な関係にあった妻オルガのイメージが投影されているとも言われています。
(松永真太郎)
■関連資料
・片多祐子「パブロ・ピカソ《ひじかけ椅子で眠る女》をめぐって」(PDF)
(『横浜美術館研究紀要』第18号、横浜美術館、2017年、pp.30-42)