当サイトではJavaScriptを使用しております。 JavaScriptをONにして再読み込みを行ってください。
このページの本文へ移動
横浜美術館コレクション検索
English
コレクション検索TOPへ
左右に極端にのびた大きな頭部。丸い目は中心から離れ、触角を思わせる線が顔から伸びています。昆虫か、エビやカニといった甲殻類か、あるいはそれらがまざりあった存在でしょうか。顔の下には、首と胴体、さらには脚のようなものが続き、彫刻の台座にのっています。場所にまつわる手がかりは多くないものの、背後の白い線が室内空間を暗示しているようです。サザランドは同時期にイギリスの有名な人物の肖像画も多く手掛けました。この作品は実存する誰かのポートレートではないものの、光と影のリアルな描写がこの不可思議な物体に妙な存在感を与えています。閉じられた室内空間とその異様な存在が、観るものに不安や恐怖を覚えさせます。(片多祐子)
Page Top
左右に極端にのびた大きな頭部。丸い目は中心から離れ、触角を思わせる線が顔から伸びています。昆虫か、エビやカニといった甲殻類か、あるいはそれらがまざりあった存在でしょうか。顔の下には、首と胴体、さらには脚のようなものが続き、彫刻の台座にのっています。場所にまつわる手がかりは多くないものの、背後の白い線が室内空間を暗示しているようです。サザランドは同時期にイギリスの有名な人物の肖像画も多く手掛けました。この作品は実存する誰かのポートレートではないものの、光と影のリアルな描写がこの不可思議な物体に妙な存在感を与えています。閉じられた室内空間とその異様な存在が、観るものに不安や恐怖を覚えさせます。
(片多祐子)