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アボットはアメリカの女性写真家。パリでマン・レイの助手として修業を積んだのち1925年に独立、そしてニューヨークに移住後の1930年代、摩ま天楼てんろうの航空写真などでその名を知られるようになりました。そのマン・レイのスタジオから独立した直後の時期にアボットが手がけていたのが、肖像写真でした。そのうちの一枚であるこの作品のモデルは、日本人ながら当時のパリ画壇の寵児ちょうじとして名を馳はせていた藤ふじ田た嗣治つぐはる。おかっぱ頭、丸眼鏡、チョビひげに象徴されるように、普段からセルフプロデュースに余念のない藤田ですが、写真ではそうした個性をことさらに強調せず、たばこを片手にリラックスした素すの画家の姿をとらえています。(松永真太郎)
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アボットはアメリカの女性写真家。パリでマン・レイの助手として修業を積んだのち1925年に独立、そしてニューヨークに移住後の1930年代、摩天楼の航空写真などでその名を知られるようになりました。
そのマン・レイのスタジオから独立した直後の時期にアボットが手がけていたのが、肖像写真でした。そのうちの一枚であるこの作品のモデルは、日本人ながら当時のパリ画壇の寵児として名を馳せていた藤田嗣治。おかっぱ頭、丸眼鏡、チョビひげに象徴されるように、普段からセルフプロデュースに余念のない藤田ですが、写真ではそうした個性をことさらに強調せず、たばこを片手にリラックスした素の画家の姿をとらえています。
(松永真太郎)