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写真の光学的特性を用いた実験的な作品を数多く手がけたマン・レイは、一方で肖像写真の名手としても知られます。彼の属したシュルレアリスム(超現実主義)の仲間たちにとどまらず、芸術家や著名人からの撮影依頼にこたえて、高い技術と持ち前のウィットとを駆使したポートレートを多く残しました。暗い背景に右手を差し出しながらカメラのほうを振り返るこのモデルは、スペイン出身の画家ジョアン・ミロ。背後に「ひも」という異質な要素を持ち込み、画面にアクセントと動きをもたらしています。同時に、そのひもが形づくる曲線と有機的な形状は、この時期のミロの絵画に登場する不定形なモチーフを連想させます。(松永真太郎)
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写真の光学的特性を用いた実験的な作品を数多く手がけたマン・レイは、一方で肖像写真の名手としても知られます。彼の属したシュルレアリスム(超現実主義)の仲間たちにとどまらず、芸術家や著名人からの撮影依頼にこたえて、高い技術と持ち前のウィットとを駆使したポートレートを多く残しました。
暗い背景に右手を差し出しながらカメラのほうを振り返るこのモデルは、スペイン出身の画家ジョアン・ミロ。背後に「ひも」という異質な要素を持ち込み、画面にアクセントと動きをもたらしています。同時に、そのひもが形づくる曲線と有機的な形状は、この時期のミロの絵画に登場する不定形なモチーフを連想させます。
(松永真太郎)